RE100についてRE100は、企業が再生可能エネルギーを100%導入するイニシアチブです。これに参加する企業は、風力や太陽光などのクリーンなエネルギー源を使用し、化石燃料の使用を減少させることで、温室効果ガスの排出量を削減します。これにより、気候変動への対策強化につながり、エネルギー転換と持続可能性が促進されます。※2023年8月現在、81の企業がRE100に参加しています。パッケージについてRE100達成のプロセスは、以下のステップになります。準備→可視化・目標設定→ロードマップ策定→削減計画・実行→保守運用です。E4Gが提供するアルゴリズムは、お客様から提供いただいたデータをもとに、現在の排出量を推定し、CO2排出の削減量とコストの双方の観点から最適な施策を提案し、ロードマップの策定を支援いたします。また、渋谷GEが持つアライアンスパートナーを活用し、ロードマップの策定に加え、前段階の可視化・目標設定や、後段階の削減計画・実行についても支援いたします。当アルゴリズムによる施策提案は、省エネ、オンサイトおよびオフサイトの太陽光発電、バッテリーの導入、またクレジットの活用といった多岐にわたる選択肢を、各企業のニーズに合わせて柔軟に提案いたします。こうしたアプローチによって、適切なタイミングで適切な施策を選び、達成目標へ向けた進捗を視覚化することができます。ロードマップの策定においても、それぞれの企業状況に合わせ、幅広いシナリオを検討し適切に対応いたします。ロードマップを作成する必要性ロードマップを策定することは企業の長期的な戦略を示し、どのように再生可能エネルギーの目標に到達するかの方針を明確にできます。外部ステークホルダー(消費者や投資家)に対して、企業の環境に対する取り組みを時系列と共に具体的に示すツールとなり、将来のエネルギー価格の変動や規制の変更など、再生可能エネルギーに関連するリスクを評価することが可能です。ロードマップの策定ステップと事例(RE比率)RE100の目標達成のためのロードマップは、目標年度、予算、利用可能な再生可能エネルギーの種類や地域性、現行のエネルギー構成や使用量などの多くの要因に基づきます。1. 現在のエネルギー使用量と構成の分析企業の現在のエネルギー使用量の詳細な調査を実施し、使用されているエネルギー源の種類とその比率を明確にします。2. 目標年度までの時間枠の設定RE100達成の具体的な年度を定め、中間目標や段階的な進捗を定義し、段階的な進捗を管理することで、早期に問題や偏りを発見でき、それに対して迅速に対処することが可能となります。3. 利用可能な再生可能エネルギー源の評価地域の再生可能エネルギーの資源や可用性を調査し、太陽光、風力、水力、バイオマスなど、最も効果的でコスト効率の良いエネルギー源を特定します。4. 予算の設定・ 電源比率の策定再生可能エネルギーの設備投資や運営コストを詳細に計算し、予算の制約や、その他の関連コスト(設備更新や保守、教育・研修など)を考慮に入れた上で最も効果的なエネルギー源の組み合わせを計画します。5.カーボンクレジット等の活用カーボンクレジットの活用や、その他の温室効果ガス削減策を含むエネルギー効率向上の取り組みや、消費量の削減策も同時に検討します。RE100に向けたロードマップ(初年度RE比率100%)カーボンクレジットを活用した場合は、下図のように初年度からRE比率を100%にすることが可能です。上図はカーボンクレジットを活用しつつ、徐々にその依存度を下げていくロードマップとなっております。カーボンクレジットの利用は、他者の排出削減行為を購入することで、自らのCO2排出量を「帳消し」にする行為として捉えられることがあり、その利用を疑問視するステークホルダーも存在します。そのため、カーボンクレジット等を活用した目標達成と共に、実際に自らのエネルギー供給を再生可能エネルギーに切り替えるロードマップを策定し、企業が直接自らのエネルギー消費構造を変革していくという方向性を示すことでステークホルダーの納得を得られると我々は考えております。